約 602,518 件
https://w.atwiki.jp/vip_witches/pages/2300.html
熱で顔が紅潮した女の子って色っぽいですよね?---- 25 自分:淫獣さん恋をする[sage] 投稿日:2011/10/10(月) 22 21 22.41 ID YrHLFK/80 [6/11] 短編 熱で顔が紅潮した女の子って色っぽいですよね? 俺「う~ん……」 ハルカ「あうぅ……」ポーッ 俺「これは完全に風邪だな」 ハルカ「ああ……頭がクラクラします…」ムクッ 俺「ほらほら、大人しく寝てろって」 ハルカ「ふみゅぅ……布団から俺さんの匂いがします…」 俺「変なこと言ってないでとっとと寝なさい」 ハルカ「あの……スイマセン俺さん、せっかく呼んでくださったのに……倒れたりしてしまって……」 俺「お前だったらスオムスで寒さには慣れているはずじゃないのか?」 ハルカ「久しぶりに俺さんに会って……うれしくて……はしゃぎすぎちゃって、疲れちゃいました……えへへ…」 俺「俺もうれしかったけどさ、無理はしちゃダメだろ?」ナデナデ ハルカ「そうですね……ケホッケホッ」 俺「あああ……キツイなら無理に話さなくていいって…」 27 自分:淫獣さん恋をする[sage] 投稿日:2011/10/10(月) 22 24 35.94 ID YrHLFK/80 [7/11] ハルカ「ケホッ……せ、せっかくの俺さんといられる時間を…無駄にしたくないんです……」 俺「明日からたっぷり遊んでやるから、今日は大人しく寝てろ。なっ?」 ハルカ「俺さん……俺さんは私を自分の部屋に招き入れてくれたんですよね? 実は、期待……してるんですからね?」 俺「期待って何だよ………ってああ…」 ハルカ「///」カァァ 俺「いやっ……あのっ……そのっ……だな…」アタフタ ハルカ「私は……俺さんにだったら、何をされてもいいですよ?///」ニコッ 俺「うっ……紅潮した顔でそういうこと言われると妙に色っぽいな……」 ハルカ「ウフフ……体は成長していないですけど、心はちょっとずつ大人の女になっているんですよ?」 俺「そ、そうか……!」ソワソワ ハルカ「ほらほら、我慢するなんて俺さんらしくないですって」 28 自分:淫獣さん恋をする[sage] 投稿日:2011/10/10(月) 22 26 53.21 ID YrHLFK/80 [8/11] 俺「あのな……ハルカ、俺は、こういうことは生半可な気持ちですることじゃないと思っているんだ。こういうことをすると、しかるべき責任が伴うんだと思ってる」 ハルカ「………」 俺「俺は、まだその責任を負うほど立派な人間じゃない。だからさ、俺がもっと成熟するまで……こういうことは……」 ハルカ「俺さん」 俺「な、何だっ!?」 ハルカ「俺さんってなんだかんだ言ってヘタレですよね?」 俺「うぐっ……!」 ハルカ「そんな言い訳まで考え出して……俺さんのそういうヘタレな所可愛くってけっこう好きですよ」クスクス 俺「男の可愛い部分とか誰が得するんだよ……」ブツブツ ハルカ「まったく……仕方ないから、いくじなしの俺さん腹をくくるまで待っててあげますよ」トサッ 俺「いやっ……俺は別にお前に手を出す度胸がないとかじゃなくてな……!」アセアセ ハルカ「ヘタレな俺さんを見てなんだか和んじゃいました……ふぁあぁ……眠くなってきたのでもう寝ますね……」モゾッ 俺「お、おう……」 29 自分:淫獣さん恋をする[sage] 投稿日:2011/10/10(月) 22 29 26.72 ID YrHLFK/80 [9/11] ハルカ「俺さん」 俺「ん?」 ハルカ「私、待ってます」 俺「………」 ハルカ「10年でも、20年でも、100年でも、ずっと……待ってますからね」 俺「ハルカ……」 ハルカ「」スゥスゥ 俺「すまねぇな……確かに、我ながらヘタレだと思うわ」ナデナデ ハルカ「んんっ……スゥ…」 俺「でもさ、さっき言ったことだって出まかせじゃないんだぞ? 俺は、俺が自分で納得出来るような人間になるまで、お前の純潔を守っていく」 ハルカ「」スゥスゥ 俺「だからさ、お前には悪いけど、待っててくれねぇか? お前とずっと笑顔で女の子の話しをしていられるような、平和な世界を取り戻すまでさ」 ハルカ「………ムニャムニャ……俺さん……待ってますからね……」スゥスゥ おわり
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/1315.html
熱で顔が紅潮した女の子って色っぽいですよね?---- 25 自分:淫獣さん恋をする[sage] 投稿日:2011/10/10(月) 22 21 22.41 ID YrHLFK/80 [6/11] 短編 熱で顔が紅潮した女の子って色っぽいですよね? 俺「う~ん……」 ハルカ「あうぅ……」ポーッ 俺「これは完全に風邪だな」 ハルカ「ああ……頭がクラクラします…」ムクッ 俺「ほらほら、大人しく寝てろって」 ハルカ「ふみゅぅ……布団から俺さんの匂いがします…」 俺「変なこと言ってないでとっとと寝なさい」 ハルカ「あの……スイマセン俺さん、せっかく呼んでくださったのに……倒れたりしてしまって……」 俺「お前だったらスオムスで寒さには慣れているはずじゃないのか?」 ハルカ「久しぶりに俺さんに会って……うれしくて……はしゃぎすぎちゃって、疲れちゃいました……えへへ…」 俺「俺もうれしかったけどさ、無理はしちゃダメだろ?」ナデナデ ハルカ「そうですね……ケホッケホッ」 俺「あああ……キツイなら無理に話さなくていいって…」 27 自分:淫獣さん恋をする[sage] 投稿日:2011/10/10(月) 22 24 35.94 ID YrHLFK/80 [7/11] ハルカ「ケホッ……せ、せっかくの俺さんといられる時間を…無駄にしたくないんです……」 俺「明日からたっぷり遊んでやるから、今日は大人しく寝てろ。なっ?」 ハルカ「俺さん……俺さんは私を自分の部屋に招き入れてくれたんですよね? 実は、期待……してるんですからね?」 俺「期待って何だよ………ってああ…」 ハルカ「///」カァァ 俺「いやっ……あのっ……そのっ……だな…」アタフタ ハルカ「私は……俺さんにだったら、何をされてもいいですよ?///」ニコッ 俺「うっ……紅潮した顔でそういうこと言われると妙に色っぽいな……」 ハルカ「ウフフ……体は成長していないですけど、心はちょっとずつ大人の女になっているんですよ?」 俺「そ、そうか……!」ソワソワ ハルカ「ほらほら、我慢するなんて俺さんらしくないですって」 28 自分:淫獣さん恋をする[sage] 投稿日:2011/10/10(月) 22 26 53.21 ID YrHLFK/80 [8/11] 俺「あのな……ハルカ、俺は、こういうことは生半可な気持ちですることじゃないと思っているんだ。こういうことをすると、しかるべき責任が伴うんだと思ってる」 ハルカ「………」 俺「俺は、まだその責任を負うほど立派な人間じゃない。だからさ、俺がもっと成熟するまで……こういうことは……」 ハルカ「俺さん」 俺「な、何だっ!?」 ハルカ「俺さんってなんだかんだ言ってヘタレですよね?」 俺「うぐっ……!」 ハルカ「そんな言い訳まで考え出して……俺さんのそういうヘタレな所可愛くってけっこう好きですよ」クスクス 俺「男の可愛い部分とか誰が得するんだよ……」ブツブツ ハルカ「まったく……仕方ないから、いくじなしの俺さん腹をくくるまで待っててあげますよ」トサッ 俺「いやっ……俺は別にお前に手を出す度胸がないとかじゃなくてな……!」アセアセ ハルカ「ヘタレな俺さんを見てなんだか和んじゃいました……ふぁあぁ……眠くなってきたのでもう寝ますね……」モゾッ 俺「お、おう……」 29 自分:淫獣さん恋をする[sage] 投稿日:2011/10/10(月) 22 29 26.72 ID YrHLFK/80 [9/11] ハルカ「俺さん」 俺「ん?」 ハルカ「私、待ってます」 俺「………」 ハルカ「10年でも、20年でも、100年でも、ずっと……待ってますからね」 俺「ハルカ……」 ハルカ「」スゥスゥ 俺「すまねぇな……確かに、我ながらヘタレだと思うわ」ナデナデ ハルカ「んんっ……スゥ…」 俺「でもさ、さっき言ったことだって出まかせじゃないんだぞ? 俺は、俺が自分で納得出来るような人間になるまで、お前の純潔を守っていく」 ハルカ「」スゥスゥ 俺「だからさ、お前には悪いけど、待っててくれねぇか? お前とずっと笑顔で女の子の話しをしていられるような、平和な世界を取り戻すまでさ」 ハルカ「………ムニャムニャ……俺さん……待ってますからね……」スゥスゥ おわり
https://w.atwiki.jp/hyon/
「俺、女になっちまったあああああ!!」 ここはVIPスレ 「別に新ジャンルじゃない「ひょんなことから女の子」」 のまとめWikiです 現在は避難所で立てられたパー速スレでの投下が主流です ※おかげ様で過去ログ分の作品は移行完了しました! …が!抜け落ちているものが多数あります。 過去スレのDAT(不足分)をお持ちの方や 投稿前の作品のデータの残っている方、 転載ミス、要望が御座いましたら現行スレまでご一報ください! 現行スレ(パー速) http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1259406114/ ☆~ 物語まとめ(2010年4月版) ~☆ u4ZPDzk0 1[09/11/11] 前919-935 2[09/11/12] 前939-943 3[09/11/13] 前945 4[10/01/04] 42-47 5[10/02/22] 71-75 ◆/ShBG.hvjg 1[09/09/05] 前722-726 2[09/09/08] 前732-736 3[09/09/09] 前742-746 4[09/09/13] 前762-766 5[09/09/17] 前787-791 6[09/10/11] 前842-846 7[09/10/18] 前863-867 8[09/10/26] 前890-894 9[09/11/14] 前948-952 10[10/01/24] 57-61 11[10/03/07] 95-99 12[10/04/27] 205-209 vqzqQCI0 「どんだけ☆エモーション セカンドシーズン」 1[09/09/04] 前710-716 2[09/09/12] 前751-757 3[09/09/16] 前770-777 4[09/09/25] 前797-801 5[09/10/02] 前810-818 6[09/10/10] 前824-836 7[09/10/17] 前849-857 8[09/10/24] 前870-881 9[09/11/01] 前899-909 10[10/03/02] 79-89 11[10/04/07] 126-135 ID WskssAs0 1[10/04/09] 141-144 2[10/04/16] 172-179 3[10/04/19] 189-196 ◆SI.G.Owte. 1[10/04/11] 153-155 2[10/04/12] 161-162 3[10/04/15] 166-168 4[10/04/18] 184-185 5[10/04/24] 200-201 スレを立てる時のテンプレはこちら wikiの編集方法はこちら / wiki編集テストページ Total : - Today : - ,Yesterday : -
https://w.atwiki.jp/hyon/pages/760.html
70 :きじょ~ ◆qaQu5EGERs :2007/04/29(日) 21 13 18.52 ID NSBmjrE0 「あなた、大学どうする?」 「大学、ですか?」 「今のあなたは朝日洋一であって朝日洋一でない存在よ。今の大学にそのまま通い続けることはできないわ」 「どうするって……選択肢があるんですか?」 「別人として大学に通うか、それともこのままやめるか。もしくはまったく別のところにいくか。今の所に通いたいって言うなら手続きはしてあげるけど。ただ……」 「通えるものなら通いたいですけど……ただ?」 「あなた、友達にあったとき耐えられるかしら」 「何をです?」 「あなたは、朝日洋一とは別人として扱われる。それは親しい友人であればあるほど辛いと思うわ。さらにもしあなたが朝日洋一だと主張しても、信じてもらえるかどうか分からない」 ……親しい友達に、他人として扱われる。確かにそれは辛いかもしれないけど 「先生が証明してくれれば……」 「それはできないわ。この研究の存在自体が極秘ということになってるし、たとえ私が何を言おうと信じない人は信じない。」 「そんな……」 「もし信じてほしいなら……自分で証明しなさい。そして友人を信じなさい。それだけよ」 友達が信じてくれるのを信じる……ということか。 「けど、もし親しい友達が信じてくれなかった時は……」 「俺にとっては……辛いでしょうね。そいつを信じていた分だけ」 「そうね。で、どうする?別の大学に行ってもいいのよ。その辺は何とかしてあげられるから」 「俺は……今の所に通い続けます。そりゃああいつらに信じてもらえなかったら辛いだろうけど、今は何よりあいつらと離れたくないんです」 71 :きじょ~ ◆qaQu5EGERs :2007/04/29(日) 21 14 12.50 ID NSBmjrE0 あおいが朝迎えに来て、裕二と馬鹿やって、あおいをバカにして、殴られて。 あおいが笑ってて、裕二が笑ってて、俺が笑う そんな毎日の生活が楽しいから。離れたくないから 「最初は信じてもらえないかもしれないけど、けどあいつらを信じたいから」 「……そう。あなたはどうしても辛いほうに行きたがるのね」 「え、いや、そんなつもりは……」 「男前ね。見た目は幼女なのに」 「大きなお世話です!」 「分かったわ。大学のほうには手続きしてあげとくわ。あなたは今日から……そうね。朝日茜ちゃんね」 「茜……ですか?」 「そう。茜色の朝日。素敵じゃない?」 「……ノーコメントで」 72 :きじょ~ ◆qaQu5EGERs :2007/04/29(日) 21 16 53.17 ID NSBmjrE0 「朝日……茜です。今日から同じ大学に通うことになりました」 というわけで俺は、「朝日茜」としてあおいと対面しているというわけだ 「……え?大学生?あなたが!?」 「はい。そうです」 何だその珍しいものを見る目は。 「じーっ」 「な、何ですか?」 あまり見つめるな。素直におしゃべりできなくなったらどうする 「……可愛いーっ!!」 「ちょ……やめ」 抱きしめるな!苦しいだろうが!! 「すごいすごいー!こんなに小さいのに大学生なんだ。漫画みたい!いくつなの?」 軽々抱き上げるな!何かムカツクから 「え……二十歳、です」 「えー?私と同い年なの?こんなに小さくて可愛いのに?」 小さい小さい言うな!悲しくなるから 「あ……私、市川あおい。はじめまして茜ちゃん。よろしくねっ!」 「は……」 「ん?どうしたの? 「いえ……はじめ…まして」 「うん!」 はじめまして……か。分かってたことだけどさ。 幼馴染に実際に言われると……ちょっとな…… 73 :きじょ~ ◆qaQu5EGERs :2007/04/29(日) 21 18 16.49 ID NSBmjrE0 「おっはよー!裕二君」 「おう。あれ、洋一は?」 「何か急にアメリカ行っちゃったんだってさ」 そういえばそういう設定だったな。普通に考えて無理があるだろ。信じないそ普通…… やっぱアホだこいつ 「ア、アメリカ!?何でまた……しかも何も言わずに」 「それがよくわかんないんだよ。」 「ふーむ……よっぽどなことがあったんだろうな……俺たちに何も言わないとこを見ると」 「うーん……ちょっと心配だよ~」 「そうだな……ところでその子は?」 「あ、そうだ。この子よーちゃんの親戚なんだって。で、今日からここに通うんだって」 「朝日茜です。よろしくお願いします」 「ああ、よろしく。しかし大学に転入生とは珍しいな。まあその辺はイロイロあるんだから聞かないとして……君いくつ?」 やっぱりそこは気になるのか 「二十歳です」 「……二十歳?まじで!?同い年なのかよ!!」 まあ、どう見ても○学生だよな見た目は……中身はヤラハタの男だが 「ごほん……申し遅れました。武田裕二です。よろしく、茜さん」 お、急に態度変えやがった。そういえばこいつの性癖は…… まさか「二十歳だから喰っておk」とか考えてねーだろーな 「困ったことがあったらどうか僕に……ってどこ行くんだよあおいちゃん?」 「あの人ロリコンだから気をつけてね」 「そうなんですか?でも私二十歳だから……」 我が親友をロリコン呼ばわりするとは……まあその通りだが。 俺が男だったときには無乳貧乳論争をよくやったものさ そうか……もうあれもできないのか……悲しいな 119 :きじょ~ ◆qaQu5EGERs [旧◆KjoXDJ3iYI ]:2007/05/01(火) 23 29 49.44 ID 6NgiJro0 「ふぇ~……終わったぁ……」 朝日茜の大学初日は大きな問題が起こることなく終わった 「茜ちゃんあかねちゃんあっかねちゃ~ん!」 ……前言撤回。どうやら我が親友に完全ロックオンされたらしい 「何ですか?」 「今日さ、飲みに行かない?歓迎の意味で」 『だが断る』と言いたいのを必死にこらえる 「ごめんなさい。今日は入院してる母のお見舞いがあるから」 「あ……そうなんだ。じゃあ明日は?」 こいつ、必死だな。でも困ったな。断る理由がない しかたねぇな……全額出させよう 「明日なら……多分大丈夫です」 「いやっほーい!じゃあ予約しとくからね」 「はーい!私も行きまーす!!」 「あ、あおいちゃんも?」 ナイスあおい!さすが空気の読めない子!! 「私も、あおいさんがいたほうがいいです」 こいつと二人っきりは流石にマズイ。性的な意味で 「しくしく……分ったよ……」 「やったー!じゃあまた明日ね。いこっ、茜ちゃん」 「完全にロックオンだね。気をつけてね」 「あはは……」 笑えねえ……まじで笑えねえ…… 120 :きじょ~ ◆qaQu5EGERs [旧◆KjoXDJ3iYI ]:2007/05/01(火) 23 31 58.93 ID 6NgiJro0 さて、ところ変わって病院。 「朝日茜」と母さんの初対面である 「えーと……というわけで、俺が洋一なんだけど……」 「ご理解いただけましたでしょうか?」 先生と俺が説明するが……信じてもらえるんだろうか 息子が女の子になったなんておとぎ話に近い話を…… 「……先生、由佳利。この子と二人にしてもらえないかしら?」 「わかりました。」 先生と由佳利が部屋から出て行く 「……」 部屋が沈黙に包まれる 「えーと……」 「馬鹿ねぇ……」 「え?」 「何も私なんかのためにこんなことしなくてもいいのに。ごめんね『洋一』」 今……洋一って 「信じて……くれたの?」 「親ってね、子どもが嘘ついてるかどうかなんてのは、目を見れば分かるの。それが分からないのは、ただ子を産んだだけの人」 「か……母さん……」 「ごめんね洋一。辛い思いさせて……これからも辛いだろうに……ごめんね……」 「いいよ……母さんが無事なら……それより、もう…誰も…どこにも……ひっく……行かないでよぉ!」 あの夢が不意に浮かんできて、色々なものが混ざって、涙になって出てくる そういえば俺が泣くのも……あの時以来か 「あら?泣いてるの?ダメよ、いい年した男の子が泣いちゃあ」 「今は……えぐ……女の子…だよぉ……うわぁあああぁあん!」 「うん……ありがとう……いい子ね、ほんと。」 母さんが長くなった俺の髪をさらりと撫でた。何か懐かしい感触 「にしても……可愛い~っ!ぎゅ~ってしていい?むしろする!」 「ちょ、苦し……」 「ほーら!高い高ーい!!」 「だから抱きかかえるな!ていうかアンタ病人でしょうが!!」 まあ、元気そうでなによりだけどさ
https://w.atwiki.jp/hyon/pages/288.html
5 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/27(水) 23 47 48.10 ID /TglZBJ4O ―俺は彼女の車に乗り込み、目的の場所へと向かった。俺はどこへ行くのかまったく知らなかったが。 ―二時間後― 彼女「ついたー」 俺「_l ̄l〇」 彼女「どうしたの?顔色悪いよ?」 酔った……コイツ微妙に運転荒いのな… 俺「大丈夫。酔っただけだから。」 彼女「じゃあ取り敢えず車から出て休もっか。」 彼女におぶさる俺。男(大学生)の体でやったら確実に不審者だ。それにしてもあったかいしやわらけー。 6 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/27(水) 23 48 54.94 ID /TglZBJ4O 俺「っと、だいぶ楽になってきた。降ろしてくれ………よっと」 彼女「じゃあ行きましょうか」 まず入ったのはランジェリーショップ。 俺「……///」 彼女「(恥ずかしがっちゃってwww)もう女の子なんだからそんなに照れる必要ないよ」 俺「だだだだよね…」 彼女「すいませーん、ちょっとこの子のサイズ計ってもらえますか?」 店「把握したっスwwwwwww」 俺「ちちちちょっと待tt…アーッ!」 10 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/27(水) 23 52 10.16 ID /TglZBJ4O ―数分後― 俺は下着が入った袋を抱え、彼女に必死に付いていく。 ……あの後の事なんて到底言えない。 彼女「次はここね」 店の中は女物の服ばかり。やっぱ抵抗あるなぁ 彼女「じゃあこれとこれと…あとこれもいいなwww」 多くね? 彼女「ハイこれ着てみてwww」 試着室にブチ込まれる俺。仕方ないので一着ずつ着る。 11 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [ネタに走ってます。後悔はしていない。] 投稿日: 2006/09/27(水) 23 53 47.99 ID /TglZBJ4O ……(´゚ω゚);・* ,゙ブッ や、やべぇ…ここまで来るとは… 彼女「いいー?」 俺「い、いいけど…」 サーッ 彼女「(´゚ω゚);・* ,゙ブッ」 店「(´゚ω゚);・* ,゙ブッ」 俺「ちょww店員までwww」 12 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/27(水) 23 55 15.31 ID /TglZBJ4O ―そして帰り― トランクには今日の釣果が詰まっている。今日は着せ替えショーか。。 彼女「あのさー」 俺「ん?」 彼女「女になって良かったって思う?」 俺「ちょ、オマエが女になれって言ったんじゃないのかよw」 俺「まぁ今は何とも言えないかな。」 彼女「そう…」 彼女は一瞬曇ったような顔になった。すぐに元に戻ったが、なんか複雑そうだっだな。 13 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/27(水) 23 56 42.99 ID /TglZBJ4O 俺「なぁ…」 彼女「何?」 俺「実は俺を女にしたことに責任感じてるだろ」 彼女「な……せ、責任なんかちっとも感じてなんか…」 俺「図星→ツンデレktkr」 彼女「それは…まぁ半ば強制だったし、いきなりだったから怒ってるかなーなんて…」 俺「まぁそれは当然だな」 彼女「ノ〇フz乙」 俺「だけど実は女も悪くないかなーなんても思ってたりするんだよな。オマエがいろんな事をどのように感じてるのか、男じゃ分からないことだらけだからな、逆に今は楽しいかも。さっきの買い物とかもな。」 彼女「俺…」 俺「にぃっ(笑いかける)」 彼女「ぅぅぅ、優しすぎるよ俺は…//」 俺「ちちょっ、前!前!」
https://w.atwiki.jp/hyon/pages/166.html
夜、男1は機嫌よく○○の家に向かっていた、○○に呼ばれたのである 「男2は乱暴で痛いだけだけど男1はすごくいいの・・・思い出すだけで・・・私・・・」 昼間も散々やりまくったが、そんなことを元男とはいえ女に言われてはたまらない 女を好きにできるというサディスティックな行為を覚えたばかりの男1にとっては ○○のそのセリフは耐え難い誘惑であった 家の前に着くと玄関の明かりはつき、鍵は開いていた 男1は揚々と扉を開くとそこには目を潤ませ、顔を赤らめた○○がいた 男1が入ってきた、フラフラと男1に寄りかかり、少し驚いた男1の首スジにキスをした 僕「男1のがぁ・・・忘れられなくて・・・」 そう言いながらズボンごしに男1のモノをなでる、昼間散々射精したろうに一瞬で勃起する 男1「へ、へへへ・・・そ、そんなに言うならまた犯ってやってもいいぜ?」 こんな風に迫られた事がないのだろう、男1は鼻の下を伸ばしながらお尻を揉んできた 僕「んぅ・・・ふ・・・あぁ・・・」 男1にわざと息がかかるように喘ぐ、男1はそれで完全にスイッチが入ったようだった 男1「リ、リビングに行こうぜ!続きはそれからな!」 2人並んでリビングに入った、入った瞬間男1は興奮が抑えきれないのかいきなり抱きしめてきた 僕「待って・・・慌てないで座って・・・」 そう言って男1の唇に人差し指をあてて、ソファーに座るように促す 男1は渋々ながらもそれに従った 男1をソファーに座らせ、その前に自分が座り男1のズボンのチャックを開けて勃起したモノを出す 僕「うわぁ・・・こんなになって・・・カウパーもいっぱい・・・じゅる・・・ん・・・おいし・・・」 カウパーでヌルヌルとした男1のモノを飴の様に嘗め回す、男1はとても嬉しそうに「おぉ・・・」とか言ってる ドウヤラコノサルハヤルコトイガイマルデメニハイッテナイラシイ・・・ チュル・・・ジュッチュウゥゥゥゥ・・・・・・ブッ!!! 男1「つっ!!!」 鋭い痛みが男1を襲う、男1は思わず下を見た 血がついた○○の顔、口からのぞいてるモノは・・・ 男1「がああぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁあ!!てめ・・・」 男1は自分の軽率さを憎んだ、昼間あんなに頑なな態度をしていた人間が急に態度を変えるなどとある筈がないのだ そして油断して簡単に○○から目を離したことも ○○が自分より早く立ち上がる右手に持っているものは・・・ シュッ!・・・・・・・・・プシュウゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・・ ほう・・・ちょう・・・首を・・・切られた・・・!!???!?!????!? 男1「ああぁぁああぁぁああぁぁああぁぁあぁぁぁんア;んhsjんkjwんヴぉpkvごp!!??」 パニックになった男1は逃げ出そうとした その瞬間足になにかが当たってその場に倒れこんだ、正確には○○が足を引っ掛けたのだ 僕は倒れた男1の上に座り背中を包丁で突き刺した、男1がのたうちまわる 動脈を切って血がどんどん出てるのに元気なことだ、駄目押しとばかりに何度も何度も滅多刺しにする 気がついたときには男1はまったく動かなくなっていた 『簡単だったでしょ?』 ふと女の子の声が聞こえる ああ、ほんとだね、けど殺すまですることもないんじゃないのかな? 『そんなこと言っちゃってぇ~結構楽しそうだったよ?』 そうかな?そんなに楽しそうだった? 『うん、流石――――だね』 え?聞こえなかった、もう一回言ってよ 『いいよ、それより準備準備!』 そうだった、男1の携帯を漁り男2を呼ぶんだったね 『そう・・・男2はちょっと用心深いから気をつけてね』 うん・・・わかってる・・・わかってるよ・・・ 男2は○○の家に向かっていた、男1が「○○を使って面白いことをやっている」とのことだった 家の前に着いた男2は少し不自然な感じがした、家が暗い、明かりは玄関くらいしかついてないのだ 家の玄関の鍵は開いている、家に近づくと暗いわけがわかった、雨戸が全て閉まっているのだ 家の中に入ると誘うように電気が2回に続いている、少し不気味な雰囲気を覚えた男2はゆっくり2回へ上がっていった 部屋が3つあり誘うように1つ扉が開いていた男2が部屋の前に来ると中は誰もいなかった 男2が部屋に足を1歩踏み入れた瞬間ドンッと部屋に吹っ飛ばされた バタンッ 部屋の扉が閉まりゴトッゴトトッと階段のほうから音が聞こえた、急いで部屋から飛び出て階段を見ると 男1の死体だった、影が見え振り返ると○○がこちらに包丁を振る瞬間だった 男2「っうぉ!!」 男2は○○を突き飛ばした、○○は部屋に倒れこむ 男2「・・・のやろぅ・・・」 ○○がフラフラと起き上がる、包丁は突き飛ばした時手放してしまったらしい 男2は○○に近寄り殴りかかろうとした瞬間 僕「ほらぁ・・・気をつけてって言ったじゃん・・・うふふふ・・・」 男2の動きが止まる、○○が男2を見る 僕「私が出るのは予定外だったのに・・・」 男2(コイツ本当に○○かよ・・・) 僕「まぁ、いっかどうせお前殺す事には変わりないし」 そう言うなり○○(?)は普段とは大違いの速さで顎を殴った 一瞬のふらつき、男2が意識がはっきりした時、○○の右手にはすでに包丁が握られていた 男2が後退りする、○○はうっすらと笑いながら男2に近づいてくる 僕「逃げないでよ・・・ねぇ・・・うふふふふふ・・・」 ゴトッ! 階段から音がした、その音に気を取られた瞬間だった、○○の右手の包丁は男2の真ん中より少し左 つまりは心臓の位置に突き刺さっていた ズッ・・・ 包丁が引き抜かれる、胸から血が出てくる、息もできない・・・ 男2はその場に倒れた、そして○○の方に手を伸ばして絶命した ―――――――3週間後 あの後私はお金を持って家を出た、今は各地でブラブラとしている 結局あの女の子はあれから出てこない、どこに行ったのかもわからない、ひょっとしてまだ僕のそばにいるのかもしれない アイツ等はあの2週間後に捜索願いが出され、教師の言葉から警察は僕の家にあっさりと辿り着いたらしい 電気屋の前を通ると丁度そのニュースが映っていた、今や僕はお尋ね者ということだ ふとこんな言葉を言ってしまった 僕「無理無理・・・見るからないよ・・・絶対・・・うふふふふふふふ・・・」 さて、次はどこに行こうかな・・・ ――END――
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/567.html
151の続き 「…でぇ、ウッソはいつも、オデロさんの言いなりで、男子に都合のいいように当番表を作ってるんです。 それを知ってる筈のトーマシュ部長はその当番表、そのままファラ先生に提出しちゃうんですよ。酷いと思いません?」 「う~ん…それは少し問題かもしれませんね。お風呂を上がったらウッソに聞いてみないと」 「でしょ?そうなんです!どう考えても女子の…」 妹のマルチナとロラン君は相変わらず、園芸部の当番表について話している。 私はその話を聞こうと努力するけど、駄目だった。 どうしても風呂場から響いてくる声。そっちの方が気になって… 今、入浴しているのカミーユ君、ウッソ君、アル君に…シーブック君だったわよね。 カミーユ=ビタンは中々カッコいいという噂があって、学校の女子の中でも評判が高い。 唯、少し切れ易い性格らしいから、私は少し苦手なタイプかも。 それでも女子には人気があって、交際相手も二股、三股が当たり前だって聞いことがある…。 要するにモテるタイプなのよね。 シーブック=アノーはカミーユ君に比べて、目立つ存在じゃないけど ぐーたらな男子達の中では珍しく真面目だし、好感は持てる。 そうそう、工科の授業の時、設計図が上手く書けないで困っている私を シーブック君は親切に教えてくれたっけ… あの時、普段は女子に対してぶっきらぼうなのに、案外優しいんだ。って思った。 女子からの人気は兄弟のカミーユ君と比べたら全然だけど、私は…。 ま、そんな話、どうでもいいか。 私は目の前に居る妹とロラン君の会話には加わらずに、風呂場から響く声へと集中していた。 「シーブック兄さんの洗い方、優しいから好きですよ。僕」 「そうかい?」 「やだ、やだ。カーミユ兄ちゃんは乱暴なんだもん!」 「うるさいなぁ、観念して頭を出せよ。アル」 シーブック君がウッソ君の。カミーユ君がアル君の頭を洗っているようだ。 なんだろう?…ドキドキしてきた。声を聞いてるだけなのに。 157 名前:エリシャとお風呂と投稿日:03/10/19 02 14 ID ??? 風呂場からの声がハッキリと聞こえてくる。 ウッソ君とアル君の頭は洗い終わったみたい。ってなに、チェックしてるんだろう…私は。 「カミーユ、俺の頭、洗ってくれないかな?」 「いいよ」 シーブック君がカミーユ君に頭を洗ってくれ、って…頼んでるの!? 駄目、駄目。そんなの……だ、大体そんな事を男同士でして…あんまり良くないわよ。 や、兄弟だとアリかな?…いやいや、駄目、駄目。余計に怪しいわよ! 「シーブックは意外に髪質柔らかいんだよな…」 「そうかな?」 「そうだよ。アルみたいな剛毛の癖っ毛はガシガシ洗わないと汚れが落ちないけどさ シーブックのは優しく洗わないと。髪の毛、痛み易いもんな」 「アルの癖っ毛はアムロ兄さん譲りだもんな、俺らのとは違い過ぎるよ。アルの頭を洗うみたいに痛くしないでくれよ」 「ああ、任せとけって」 ……ごくり 「痒いところとか、ない?」 「うなじを…そこ、もう少し強くてもイイかな」 「こうか?」 「うん…あ、もう少し強くてもいいよ」 「少し、ちから入れるぞ」 「うん、そんな感じで…うっ」 「あ、御免。痛かった?」 「あ、いや…目にシャンプーが少し…もう大丈夫だよ」 ……わ、私は何を期待して、風呂場の会話を聞いているのだろう? 158 名前:エリシャとお風呂と投稿日:03/10/19 02 17 ID ??? 「兄さん、僕達、先に出てます。アルも出るんだよ」 「うん」 これはウッソ君とアル君の声?…って事は、この二人がお風呂から出ると 今、お風呂場に居るのはカミーユ君とシーブック君の……二人っきりになるわね。 ふ、二人っきり!?…きょ、兄弟だし、別に不味くはない?…のかな。 でもでも、兄弟だからこそ、不味いって事とか無いの?…ああ、何がなんだか、段々分らなくなってきた。 「なぁ、シーブック?お前さ。なんか、逞しくなったよな?」 「そうか?」 「腕とか、少し筋肉ついたんじゃないか?」 「カロッゾさんの店でバイトしてるからね。パン屋ってさ、生地こねたり、重いモノ運んだり、これでも案外と力使うんだぜ」 「胸とか、肩とか、前よりも全体的に逞しくなってる気がするよ。ほら」 「触んなよぉ!くすぐったいなぁ」 「いいだろ?別に…ホレホレ」 「あっ…もう、カミーユッ!!止めろってぇ。放せよぉ!」 「シーブックはさ、昔っから…こことか、弱いよなぁ。っと!」 「あ!?止めろ…ま、マジでぇ…ハハハハッ!くすぐったいんだってぇばぁ!…ハハハハッ…止めろってぇ!」 風呂場からは水の跳ねる音と、カミーユ君の意地悪そうな声と シーブック君の泣くような笑い声とが…聞こえてきて 私は身体全身がかぁ~っと、ノボせていくような、それに似た感覚を味わう…。 「あっ!エリシャさん、大変だぁ…」 「えっ?…ロラン君、何?」 ロラン君は私を見て驚いている。何で?…あれ?ロラン君は慌てて私にテッシュ箱を差し出してる。 「さぁ、これで。抑えて」 訳が分からず呆然としていると… 「姉さん。鼻血、鼻血出てる!」 妹の指摘で気付いて、鼻の下を指で拭うと、掌に真っ赤な血がついている…。 ポタ、ポタ…と赤い血の雫が、私の鼻から畳へと垂れていくのが見える。 え、待ってよ。これ? 私、鼻血を?………嘘、嫌だぁ!! ど、どど…どうしよう。 159 名前:エリシャとお風呂と投稿日:03/10/19 02 18 ID ??? 私は鼻血を止める為に慌ただしく鼻にテッシュを詰め、手や服についた血を拭いた。 今の私は恥ずかしさと動揺が凄い速度で身体全身を駆け巡っている。 最初、ウッソ君の声が聞こえて…それからアル君とカミーユ君とシーブック君の声も聞こえてきて 兄弟一緒にお風呂に入ってるのが分って、シーブック君とカミーユ君、二人っきりの…その… その様子を聞いている私が鼻血を流した!? それって……最低。もう駄目だ。帰ろう。そうだ、帰らないと。もうここには居られない。 「マルチナ!か、帰るわよ!」 「え、姉さん?…私、未だウッソに話が…」 「いいから、来なさい!ほら、早く…。ロラン君、お邪魔しました」 「あの…エリシャさん。暫くは動かない方が…」 「あ、大丈夫。平気ですから…。いくわよ!マルチナ」 グズる妹の腕を引っ張り、私達は居間から廊下へと出た。 すると、廊下を駆け抜けてきたウッソ君とアル君にぶつかってしまう。 「こら!アル!!身体拭かないと風邪引くんだぞぉ!寒くなってきたんだから!!」 「平気だよぉ~」 ウッソ君とアル君。二人とも全裸だ… 「あ、御免なさい!…って、あれ?エリシャさんに、マルチナさん!?」 風呂上りで全裸のウッソ君は弟のアル君を追うのを止めて、立ち止まると 廊下でぶつかった私達に、咄嗟に謝った訳だけど…。逆に私と妹が自分の家に居ることに驚いていた。 「いやだぁ!ウッソのオチンチン………プッ」 マルチナは目を反らしながらも見るモノはハッキリと見ているようだ。 「そんなぁ…そんなのってぇ……僕のを見て、笑うなんて…そんなのおかしいですよぉ!!」 ウッソ君は両手でで下半身を隠すと、泣きながら階段を登り、二階へと消えていった。 160 名前:エリシャとお風呂と投稿日:03/10/19 02 24 ID ??? 私は妹の腕を引っ張ると廊下を、玄関を目指し…あれ?…こっちは玄関の方じゃない… 目の前の床を見ると無造作に投げられた衣服、数人分の下着やらなにやらが積み重なっている。これ、洗濯物? もしかして……私は風呂場の前に立っている? 私は自分でも何処に向かって進んでいるか分らないまま、風呂場の前まで廊下を歩いていた事になる。 「ウッソ、五月蝿いぞ。静かにしろ」 「何の騒ぎだよ。全く…」 風呂場のドアが開いて、私の目の前にシーブック君が姿を表した…… 「……ん!?」 「あ……」 私は風呂上りの……全身に水が滴り落ちている、その…ぜ、全裸の…シーブック君と目が合ってしまった。 時間にすると三秒ほど、いや…二秒だろうか?もっと長く感じたけど… 互いに睨めっこ続けた後、私は自分の鼻に詰めていたテッシュを吹き飛ばすような勢いで…鼻血を噴射させた。 「姉さん?」 「エリシャさん!!」 「おい!?しっかりしろよ…」 目の前が真っ暗になり、私は深く暗闇の中へと深く落ちていく……。 それからどれぐらいの時間が経っただろう?冷たい、なにかが肌に触れている。 微かだけど、誰か…女の人の声が聞こえてきた。 「大丈夫、ただの貧血みたいね。他は問題はないわ」 「すいません、セイラさん。お休みのところ、呼んじゃって…」 「アムロ、これで貸し一つね」 「今度、食事を奢りますよ」 「フフッ…冗談よ。アムロには兄さんのことで、色々と迷惑をかけているから…これ位は、ね。なんでもないわ。 もう大丈夫みたいだから私は帰りますけど…。この子をゆっくりと休ませてあげてね」 その会話のやりとりを聞いたあと、私は又、眠りに落ちる……。 目が覚めると私は布団を敷いて寝ていた。未だ視界がぼやけている。ここは…何処だろう? 周りを見回してみると、私の寝ている布団の横には妹とロラン君の姿が見えた。 「……マルチナ?…ロラン…君?」 「あ、姉さん!やっと起きた。もぅ、心配したんだから…」 「キラ、エリシャさんが起きたって、アムロ兄さんに伝えて下さい」 「うん。分かったよ」 私は風呂場の前の廊下で、裸の…シーブック君と鉢合わせると 鼻血を吹き、貧血をおこして倒れてしまったんだとか……。 その晩遅く、私と妹は『ガンダム兄弟』長男のアムロ=レイさんが手配してくれたタクシーに乗って帰宅した。 今日のことは記憶から消したい。今までの人生の中でも最悪な夜になってしまった。 (続く) link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ ウッソ・エヴィン エリシャと エリシャ・クランスキー カミーユ・ビダン ガンダム一家 ガンダム家 シリーズ シーブック・アノー マルチナ・クランスキー 長編 風呂
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/1292.html
女の子のお祭りと聞いたら黙っているわけにはいきません! 460 :淫獣さん恋をする それじゃあお言葉に甘えて[]:2011/03/03(木) 19 50 17.23 ID AL0AuNJo0 ひな祭り短編 ハルカ「俺さん俺さん、今日はひな祭りですよ!」 俺「ああ、もうそんな時期か。」 ジュゼッピーナ「ひな祭り? 何ソレ?」 ハルカ「ひな祭りは女の子の祭りです!」 ジュゼッピーナ「女の子の祭り……なんだか卑猥な響きね…。もしかして…」 ハルカ「そうです。女の子同士でネチャネチャグッチョグッチョしても今日に限っては何も言われないのですっ!!」 ジュゼッピーナ「ワァオッ!! なんて素晴らしい日なのっ!? さすが変態国家扶桑ねっ!」 俺「いやいや、違う違う。ひな祭りっていうのは女の子が健やかに育つことを願って行われる年中行事だよ。」 ハルカ・ジュゼッピーナ「イヤッホォォォォォォォォォォォォウッ!!!! とぉもこ中尉ィィィィィィィィィィィィッ!!!!」 俺「聞いてねぇし。まあ、ある意味で充分健やかに育ってるから別にいいのか。」 462 :淫獣さん恋をする [sage]:2011/03/03(木) 19 54 09.94 ID AL0AuNJo0 ジュゼッピーナ「それで、なんで食堂に来てるの?」 ハルカ「せっかくのひな祭りなので、菱餅でも作ろうかと思いまして。 忘れてるかもしれないですけど、私の趣味はお菓子作りです。 セッピースじゃないんですよ。 俺「ああ…あったなぁそんな設定……。」 ジュゼッピーナ「それ、智子中尉に渡すの?」 ハルカ「ハイ…まあ……。/// でもどんなのを作ったら喜んでもらえるのでしょうか…? 大好きな智子中尉だから何か特別なものを作りたいし…。」ウーン 俺「普通のでも充分喜んでくれるんじゃないか?」 ハルカ「いや…まあそうなんですけど……。 一番大切な人への贈り物だから、他とはちょっと違うものを作りたいというか……。 ウーン…どうしたらいいんだろう…。」アタフタ 俺(あらら……こんなに取り乱しちゃって…。変態とはいえ、やっぱりこいつも女の子なんだなぁ……。)フフッ 463 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/03/03(木) 19 56 10.39 ID 5te03FUIO そういえばそんな設定あったなあ(遠い目) 支援 464 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/03/03(木) 19 57 11.18 ID CybEjzYQ0 智子のハルカの第一印象が「唯一普通の女の子」だもんなぁ・・・ 465 :淫獣さん恋をする [sage]:2011/03/03(木) 19 57 50.62 ID AL0AuNJo0 ジュゼッピーナ「フフッ…特別愛情を込めて作ればいいだけじゃない。」 ハルカ「なるほどっ!! 愛えピーを入れればいいんですねっ! さすがジュゼッピーナさん、冴えてます!」 俺「」 ジュゼッピーナ「」 ハルカ「いや~、やっぱりジュゼッピーナさんにはかなわないですね~! いよっこの変態っ!!!」 ジュゼッピーナ「……………………ハァ。」ガックリ 俺「……………………ウン。」ポンポン ハルカ「これを智子中尉が食べたとしたら…まさかの 孕 ま せ !?」 俺「おわれ」
https://w.atwiki.jp/vip_witches/pages/1327.html
女の子のお祭りと聞いたら黙っているわけにはいきません! 460 :淫獣さん恋をする それじゃあお言葉に甘えて[]:2011/03/03(木) 19 50 17.23 ID AL0AuNJo0 ひな祭り短編 ハルカ「俺さん俺さん、今日はひな祭りですよ!」 俺「ああ、もうそんな時期か。」 ジュゼッピーナ「ひな祭り? 何ソレ?」 ハルカ「ひな祭りは女の子の祭りです!」 ジュゼッピーナ「女の子の祭り……なんだか卑猥な響きね…。もしかして…」 ハルカ「そうです。女の子同士でネチャネチャグッチョグッチョしても今日に限っては何も言われないのですっ!!」 ジュゼッピーナ「ワァオッ!! なんて素晴らしい日なのっ!? さすが変態国家扶桑ねっ!」 俺「いやいや、違う違う。ひな祭りっていうのは女の子が健やかに育つことを願って行われる年中行事だよ。」 ハルカ・ジュゼッピーナ「イヤッホォォォォォォォォォォォォウッ!!!! とぉもこ中尉ィィィィィィィィィィィィッ!!!!」 俺「聞いてねぇし。まあ、ある意味で充分健やかに育ってるから別にいいのか。」 462 :淫獣さん恋をする [sage]:2011/03/03(木) 19 54 09.94 ID AL0AuNJo0 ジュゼッピーナ「それで、なんで食堂に来てるの?」 ハルカ「せっかくのひな祭りなので、菱餅でも作ろうかと思いまして。 忘れてるかもしれないですけど、私の趣味はお菓子作りです。 セッピースじゃないんですよ。 俺「ああ…あったなぁそんな設定……。」 ジュゼッピーナ「それ、智子中尉に渡すの?」 ハルカ「ハイ…まあ……。/// でもどんなのを作ったら喜んでもらえるのでしょうか…? 大好きな智子中尉だから何か特別なものを作りたいし…。」ウーン 俺「普通のでも充分喜んでくれるんじゃないか?」 ハルカ「いや…まあそうなんですけど……。 一番大切な人への贈り物だから、他とはちょっと違うものを作りたいというか……。 ウーン…どうしたらいいんだろう…。」アタフタ 俺(あらら……こんなに取り乱しちゃって…。変態とはいえ、やっぱりこいつも女の子なんだなぁ……。)フフッ 463 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/03/03(木) 19 56 10.39 ID 5te03FUIO そういえばそんな設定あったなあ(遠い目) 支援 464 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/03/03(木) 19 57 11.18 ID CybEjzYQ0 智子のハルカの第一印象が「唯一普通の女の子」だもんなぁ・・・ 465 :淫獣さん恋をする [sage]:2011/03/03(木) 19 57 50.62 ID AL0AuNJo0 ジュゼッピーナ「フフッ…特別愛情を込めて作ればいいだけじゃない。」 ハルカ「なるほどっ!! 愛えピーを入れればいいんですねっ! さすがジュゼッピーナさん、冴えてます!」 俺「」 ジュゼッピーナ「」 ハルカ「いや~、やっぱりジュゼッピーナさんにはかなわないですね~! いよっこの変態っ!!!」 ジュゼッピーナ「……………………ハァ。」ガックリ 俺「……………………ウン。」ポンポン ハルカ「これを智子中尉が食べたとしたら…まさかの 孕 ま せ !?」 俺「おわれ」
https://w.atwiki.jp/hyon/pages/749.html
711 :(・・) :2008/05/10(土) 03 27 01.79 ID pWBNs4M0 「何やってんだよ、あいつはよぉ…」 ぼやきながら俺、三ツ屋浩輔は奴のアパートへ向かう。 奴とは俺の親友、近江由雄のことである。 俺と同じ大学であり、高校時代からの付き合いである由雄はいつもつるんで行動する事が 多かったのだが、ここ最近すっかり顔を会わす事が無くなっていた。 俺自身もバイトで忙しくなっていたのも原因の一つではあるのだが、由雄の奴も ここ数週間ほど大学の講義に顔を出さなくなっていた事の方が大きい。 とりあえずメールや電話でお互い連絡を取り合っていたのだが、それもここ1週間ほど 音信不通の状態が続き、不審に思った俺は講義とバイトの合間を縫って奴のアパートへ 来た次第である。 ピンポーン 呼び鈴を鳴らす。 … …返事が無い。 えい、もう一度だ。 ピンポーン、ピンポーン … … …やっぱり返事が無い。 う~ん、留守かな? 仕様が無い、帰るか…と思った時 由雄の部屋からわずかながら小さな物音がしたのを俺の耳は聞き逃さなかった。 奴が居る事を判断した俺は迷わずドアを何度も強くノックした。 「由雄!居るんだろ!! 俺だ、浩輔だ!」 相変らず反応は返って来ないが俺は呼び掛けを続ける。 「おい!由雄、コラ!! 居留守使うんじゃねぇ! 俺には分かってるんだ! 黙っていたって仕方ねぇだろが! 何があったか知らんが親友の俺を無視するなんて いい度胸だ! いいから男らしく出て来い!! 」 … …反応が無い。 …やっぱ、居ないのか? 俺は完全に肩透かしを喰らった気分になり、すっかり諦めモードに入ったその時、 由雄の部屋の扉が僅かながらも開いたのを見た。 712 :(・・) :2008/05/10(土) 03 29 08.77 ID pWBNs4M0 「…」 扉の隙間は約1センチ切るかどうかという程度であったが、 俺の呼び掛けに反応して由雄が開けてくれたものと俺は判断した。 「…由雄、居たなら居たで返事しろよ。全く、俺は心配してんだぜ。 でもまぁ、とりあえず開けてくれて嬉しいぜ。」 「…」 由雄は何も言わない。 でも誰かが扉の前にいる事は確かであり、人の気配がする。 「由雄、居るんだろ? 黙っていると何だか不気味だぞ。 とりあえず中に入るぞ?いいな?」 このままでは話が進まないので俺は意を決し、扉を開けた。 「…」 「…お? あれ?」 「…」 「…え~っと、あれ?」 「…」 「…ここは近江 由雄君の部屋ですよね?」 「…」 この時の俺はどれだけ間抜けな対応をしていたのか分からない。 でも、自分の予測が大きく外れた状況でどれだけ冷静な反応ができるのかと 他の奴らに問いたいものである。 俺が部屋の扉を開けるとそこには少女が立っていた。 部屋の中はカーテンで閉め切っていた為 暗く、少女の顔の表情を窺い知ることが 出来なかったが、間違いなくそこには由雄では無くこの少女が立っていた。 「…」 「…」 俺と少女、二人とも無言でお互いを見つめ合いながら固まっている時間が続いた。 「…とりあえず、上がれよ」 この状況にしびれを切らしたのか少女が小さな声で俺に話しかけた。 何となくその口調は「もうどうにでもなれ」といった投げやりな感じがした。 716 :(・・) :2008/05/11(日) 06 43 02.77 ID g1WbK1M0 「なんだ…これは」 少女の招きで部屋の中に入った俺はその惨状に唖然とした。 薄暗い部屋の中は衣類や雑誌、ペットボトル、食料パック類のゴミなど散らかり放題で 荒れ果てていた。俺の知る限り、この部屋の住人が由雄であるならば この様な状況を放置している人間ではない。奴は自分の部屋をいつも綺麗に していてかなり几帳面なところがあるのを俺は知っている。 …という事はこの部屋の住人はもう由雄では無いと言う事か。 では、由雄は何処に行ったのか? そして俺の前に居る少女は何者なのか? 正直、あまり長居したくない状況ではあるが俺自身の疑問が 解決するまではここから出るわけにはいかなかった。 少女は、と言えば辛うじて座ることが出来そうな衣類の山と山の間に挟まるような 感じで膝を抱えて座りこんでいる。 「…」 相変わらず無言のままで先刻からずっと俺を見続けている。 ううっ、何だか非常に居心地が悪い。 「何て言うか…、散らかっていて酷い部屋だよな。手伝ってやるからまずは掃除しようぜ。」 俺はそう言うと閉め切っていたカーテンを開け、窓を開けた。 部屋の中が急に明るくなる。少女は一瞬眩しそうな顔をしたがその後は特に反応せず 無言で俺の行動を眺めていた。 俺は今の状況だと間が持たないというのもあり、とりあえず身体を動かす事で 現状の解決みたいなものを図ってみるつもりであった。 717 :(・・) :2008/05/11(日) 06 44 20.27 ID g1WbK1M0 「…」 「…」 無言の時間が続いた。相も変わらず少女は膝を抱えて座り込んでいる。 俺は黙々と部屋の片付けをしている。 …しかし、時間が経つにつれて俺自身の疲労もあり 「何で俺がこんな事せにゃならないんだ」といった鬱積した気持ちが自分自身の中で 充満していくのを感じていた。 元々俺はそんなに掃除とか得意じゃない。散らかすのは得意だが、片付けるのは苦手だ。 そんな俺が先刻から黙々と片付け作業をしているのだ。 少女はそんな俺の働きをぼんやりと見ている。 たぶん部屋を散らかした張本人であるにも関わらず、俺の掃除の手伝いもしようとしない。 俺の中でイライラした気分がどんどん大きくなっていくのを感じていて、 ある程度までは我慢していたがついに耐えられず爆発した。 「おい!コラ! ふざけんなよ!! 俺はお前の召使でも何でも無いんだ!! 自分の部屋だろ! 俺ばっかやらせんな!!」 「!」 いきなりの俺の爆発に少女はビックリしたのか目を見開いたまま固まっていた。 「聞こえて無いのかよ! お前も片付けをしろって言ってんだよ!!」 初対面の相手、しかも女の子に対してかなりキツイ口調であったが 俺は遠慮なく怒鳴った。 後で冷静に考えるとあの異様な状況に対し、解決の糸口らしきものが見当たらないこともあってか 俺自身かなりフラストレーションが溜まっていたのかも知れない。 718 :(・・) :2008/05/11(日) 06 47 40.46 ID pl9xkyg0 ともかく俺は謎の少女に対しかなりの事を言ったわけだが 次の瞬間、少女の反応は俺を驚かせた。 「…知るかよ」 「…ん? 何かいったか?」 「知るかよって言ったんだよ! ここは俺の部屋だ! 別に浩輔に掃除して欲しいって 頼んだ憶えも無いし、寧ろ余計な事をするなよ! なんで浩輔なんかに怒られなきゃなんないんだよ! これ以上俺に構わないでくれ!!」 少女は叫ぶと立ち上がり、俺を部屋から追い出そうとした。 「ええ? な、なんだぁ?」 俺はいきなりの少女の行動に戸惑う。しかも今、俺の事を「浩輔」って…。 「このっ! このぉぉぉぉっ!!」 顔を真っ赤にしながら少女は必死に俺を部屋から押し出そうとしている。 俺はそれほど背が高いわけではないがそれでも170以上の身長がある。 それに対し、少女は俺より頭一つ分低い身長。たぶん150ちょいか。 「~っ! ~!」 俺とこの少女の体格差、体力差を考えるとどう考えても 俺を部屋から力づくで追い出す事なんて無理だよなと混乱した状況に おいても判断してしまう。 719 :(・・) :2008/05/11(日) 06 54 30.37 ID pl9xkyg0 「…はぁ、はぁ」 間も無く少女は体力の全てを使い果たすと、多少は片付いた部屋の絨毯の上に 突っ伏してゼイゼイ言っていた。 俺はというとそれ程疲れてなかったので少女の様子を見ながらアパートに来る前に コンビニで購入していた由雄へ差し入れ用のコーラを開け、コップにそれを注ぐ。 「…ほら、疲れたろ。これでも飲めよ」 「…」 少女は俺の差し出したコーラと俺の顔を交互にジト目で見る。 「いらないなら俺が飲むけど、いいか?」 「…駄目だ、俺が飲む。」 少女はゆっくり身体を起こすと俺の手のコップを受け取るをその中の コーラを美味しそうに飲み出す。 「お前、美味そうにコーラ飲むなぁ。そういや、由雄の奴もお前みたいに 美味そうに飲むんだよなぁ。」 俺自身先刻まで冷静で無かったのでじっくり観察していなかったが、 俺の前にいる少女は15、16歳位?割と幼い印象を受ける。 目鼻立ちがハッキリしていて中々の美少女である。 肩までかかる髪の毛が乱雑にしているせいかボサボサなので最初は見た目が悪く感じたが 綺麗にまとめてみたらかなりいい線いくのではないだろうか。 落ち着いて観るとさらに気になってくるのが彼女の着ている服装である。 どこかで観たことのある男物の洋服。しかし、サイズがまるで合っていない。 裾を何度も折り返して丈を合わせているようであるがかなりフカブカである。 そんな感じで俺が少女を観察している間、黙ってコップのコーラを飲んでいた少女で あったが先刻の俺の呟きを聞いていたのか俺の顔をじっと見つめてきた。 「ん?どうした?」 「…どうしたもこうしたも無い。浩輔、お前先刻俺のことを由雄みたいって言ったけど、 みたいじゃなくって俺自身が由雄本人だから。」 723 :(・・) :2008/05/13(火) 21 21 47.76 ID 2UIUIXU0 「…だから何度も言ってるだろう、なんで判んないかな?」 散らかった衣類を折りたたみながら少女は俺を睨みつける。 「いや、だから何度言われても分からないから。」 俺は突っかかってくる少女の言葉をかわしつつ、ビニール袋にゴミを入れていく。 「自分が由雄である」という少女の衝撃(?)の告白ではあったが 到底納得しない俺に対して先程からこの様なやり取りが続いている。 とりあえず話の進展は進まなくとも部屋の掃除は着実に進んでいた。 まあ、確かにこの部屋に居るべき人間は俺の親友の近江 由雄であり、 この少女の「自分自身こそが近江 由雄、その人だ」という主張は 「ここの部屋の住人=近江 由雄」という点ではある意味正解なのかも知れない。 しかし、あまりにも違いすぎるだろう、容姿も性別も。 何かが吹っ切れたのか初めの頃とは打って変わり、少女は俺と一緒に部屋の片付けをしながら 自身が「由雄」であることを一所懸命に話していた。 「! なんだ? 何でそんな事まで知っていいるんだよ?」 「だ・か・ら! 俺が由雄だから知っているんだって! 何遍言ったら分かるんだよ、あ~、もうお前は…」 なかなか納得しようとしない俺に対し、高校時代の頃からの思い出話や 俺と由雄の間でしか分からない話題とか 少女の話はあっちへ行ったりこっちに行ったりと様々な方向へと進んだ。 「う~む、ここまで俺の過去を知っているとは…」 目の前の少女に自分のあられの無い過去話を遠慮なく言われ、 すっかり青ざめた俺は色んな意味で精神的にダメージを受けてしまった。 724 :(・・) :2008/05/13(火) 21 23 55.32 ID 2UIUIXU0 「どうよ? これで俺の事、由雄だってわK」 「おまえ! 俺のストーカーだな!!」 「なんでそうなる!!」 顔を真っ赤にして少女は地団駄を踏む。 少女のもどかしくてどうしょうも無い気持ちが伝わってくるのだが、 その仕草が妙に微笑ましくて笑ってしまう俺。 「何、ニヤニヤしてるんだよ? 俺はニブイお前に怒っているの! この、バカバカ! ○○○! ピー(以下、自主規制)」 「ハハハ、まぁ落ち着け。とりあえずお前の言いたい事は分かったよ。」 俺は少女の肩をポンポンと叩いて落ち着かせる。 少女は起こしかけた癇癪を落ち着かせると、俺の上着の両袖を両手でぎゅっと掴む。 「…もぉ、俺がどれだけ苦労しているか分かって無いだろ? 俺はこんなになっちゃって、どうしたらいいのか分かんなくって ほんっっとぉ~に困ってるんだぞ!!」 上目づかいで俺を睨み付ける少女。すっかり涙目になっている。 「そ、そう言うけどよ、普通は分からないぞ? どこの世界にこないだまで男だった奴が ここまで女みたいになっちゃうんだ?」 少女の仕草に不覚にも萌えてしまう俺。口調が上ずってしまった。 「俺だって知らないよ!気がついたらこうなってたんだから!」 「でもよ、漫画や小説じゃあるまいし ここまで変わってしまうと…その、何だかなぁ…」 「…な、何だよ? なにジロジロ見てんだよ?」 少女の身体を上から下までじっくりと観察する俺に対し 何か良からぬものを感じたのか少女はパパッと俺から離れた。 両腕で自分の身体を隠すように抱えこんで、俺の出方を伺っている。 「何警戒してるんだよ。幾ら可愛くてもお前は『由雄』なんだろう? 流石の俺も自分の親友を襲う程 変態じゃねーよ。」 言葉とは裏腹に正直なところこの少女にときめいているのだが、 その気の無い素振りを見せる俺。 「あ、そ、そうなの? なんだ……ちぇ。 …って! え? 浩輔、それって… 」 俺の言葉にホッとしたの警戒を緩める少女であったが 次の瞬間、何かに気付いたのか慌てて反応する。 「…何驚いているんだよ。まあ、何だ、お前の言う事を信じるよ、由雄。」 731 :(・・) :2008/05/15(木) 01 30 16.98 ID Kg4h4pw0 気がついたらすっかり外が暗くなっていた。 少女は部屋の掃除をしながら俺を納得させるという器用な芸当をしたせいか すっかり疲れきって布団の上で横になっている。 いまいち腑に落ちないところもあるが、 とりあえず俺はこの少女が「由雄」本人であるという事を信じることにした。 それは少女との会話の内容、そして時折見せる少女の仕草等…様々な要因から 俺自身「少女=由雄」という結論に達することができたからである。 二人がかりで作業したせいか思いのほか早く片付いた部屋はすっかり以前の 綺麗な状態に戻っている。 当初、由雄は自身の変化に身体だけでなく精神的にもついていくことが出来ず 結果として部屋を荒らしまくったり無気力状態が続いていたとのことで、 俺に会ってすっかり正気を取り戻した由雄は 自分の荒らした部屋の状態を恥ずかしく思ったのか、 「へへ…ごめん。まさか浩輔に自分の部屋の掃除をさせてしまうなんてさ。 こんなの全然俺らしくないよな…」 そう自嘲気味に言うと顔を赤らめた。 その後、少女は部屋の掃除が完了したのと俺が「少女=由雄」だと納得したのを確認した後 「ごめん、本気で疲れたから横になる」といってさっさと布団に寝入ってしまった。 ゴミ出しを終えて煙草をふかしながら俺は少女の寝顔を見つめる。 小柄で華奢な身体、透るような白い肌、整った目鼻…。以前の由雄の面影は一応はあるものの、 全くの別人になってしまった自分の親友の姿に俺はかなりの戸惑いを感じていた。 とりあえず本人の前では納得したように見せてはいるのだが、それは少女を 安心させるためという部分が大きい。 実際のところは納得し切れない部分があるのは言うまでも無い。 だってそうだろ? こんな事見たことも無ければ聞いたことも無いぞ。 こないだまで男だった奴が女に、…それもこんなに美少女になってしまっているのだからな。 732 :(・・) :2008/05/15(木) 01 45 12.70 ID Kg4h4pw0 会った当初とは打って変わり、安堵の表情を浮かべて眠る少女の顔を 見つめながら俺は「この少女を何とか助けてやれるのは自分しかいない」 …などと妙な使命感を持ち始めていた。 また、それとは別にこの少女に対し由雄の頃とは違った感情が俺の中で芽生えていた。 正直こうして眺めているとあまりにこの少女が俺のストライクゾーンど真ん中なのだ。 「う~む、可愛過ぎる…」 布団の中の少女はそんな俺の様々な気持ちなど露知らず呑気にスヤスヤと寝息を立てている。 「やべえな…」 俺はとりあえず立ち上がり、自分の感情を落ち着かせようと部屋から出ることにした。 「…浩輔?…どうした?」 そんな俺の物音に目を覚ましたのか少女はのそのそと布団から身を起こすと、 俺の後について来た。 「わ! な、何起きているんだよ、そのまま寝ていればいいだろうが!」 「? 何焦っているんだ? 別にいいだろ、起きちゃったんだから。 あ~、でも良く寝た。色々有ったけど落ち着いたかな。…一応は。」 軽く目をこすりながら少女は俺の横に立つと欠伸をする。 「そうか、まだまだ大変なのはこれからだろ。」 「ううっ、言うなよ。そこんところは分かっているから。」 嫌な事を言うなよ、といった表情を浮かべる少女。 「ああ、そうだよな…」適当に相槌を打つ俺。 「…うん」少女も意味も無く反応する。 「…」 「…」 ちょっと沈黙。シリアスな展開か? と思ったのも束の間、 きゅ~るるる…、俺の横からお腹の鳴る音。 「…え~と、腹減ったよな。まずはメシ喰いに行こうぜ(///)」 自分のお腹を押さえ、恥ずかしそうな仕草をする少女。 やれやれといった表情を浮かべ俺は苦笑いする。 「しゃあないなぁ…。じゃ、駅前の牛丼家でいいか?」 …実のところ、その少女の仕草に激しく萌えている俺であった。 738 :(・・) :2008/05/16(金) 02 35 24.13 ID YLy00Ak0 「…俺、実際のところどうすればいいのか分かんなかったんだ。 だから浩輔が来てくれてホント良かったよ。」 駅前の吉○家で牛丼並盛を頬張りながら少女=由雄は俺に語る。 「思えば1ヶ月前から兆候はあったのかもしれない。 俺、初めの1週間ずっと謎の腹痛に襲われたんだ。そして2週目は身体の自由が利かなくなって 3週目には高熱にうなされてさ、そして気がついたらこうなってたんだ。 俺の顔や身体が以前の自分とは全然違うし性別も女みたいになっているし、 正直、俺自身何が何だか訳が分かんないよ…。」 由雄は自分の顔や髪の毛、身体を軽く触って自分自身がこんなに変わってしまったことを 俺にアピールする仕草をしてみせた。 「…そうだったのか。そう言えば俺と由雄が音信不通の状態になったのも丁度その頃だったよな。」 「自分の姿、形がこんなになってからは毎日何をすればいいのか分かんなくって… 浩輔が俺のところに来るまでずっとあの部屋に篭り切りでさ、正直なところ精神的にかなり 参っていたんだろうな。だから折角心配して来てくれたにもかかわらずあんな態度を取って しまって…すまなかったな。」 由雄はそう言うと牛丼を食べるのを止め、黙り込んでしまった。 「お、おい、別にそんなこと気にすんなよ。第一、俺とお前は昔からの付き合いじゃないか。 お前がどんな事になっても俺はお前の親友として出来る事は協力してやるから。 ここのところまともに食事もとって無かったんだろ?まずはメシでも喰って体力でもつけろよ。 今後のことはそれから考えようぜ。 今日は俺の奢りだ! よーしパパ、牛丼特盛頼んじゃうぞー!!」 由雄の落ち込んだ姿に慌てた俺は何とか元気づけようと明るく振舞った。 「あははっ、そんなに食べられないって。 …でも、ありがとうな。その気持ちだけで何だか元気になれたよ。 そうだよな、俺には浩輔がいるんだよな。お前が居てくれてホント良かった。」 由雄はそう言うと俺に向かって嬉しそうに笑った。 「! …お、おう、そうか! それは良かった、あはは…」 俺の牛丼を駆け込む手が思わず止まった。 ヤバイ。マジヤバイ。 由雄の今の笑顔は俺にとって物凄く萌えのツボであるようでして、 胸のあたりがえらくドキドキしているんだが…。まいったぜ…。 「…?」 動揺している俺の姿を見て由雄は軽く首を傾げる。 739 :(・・) :2008/05/16(金) 02 36 36.56 ID YLy00Ak0 吉○家を出て俺と由雄はアパートへ向かう。 自分のアパートに向かう足取りは勝手知ったる何ぞやというか、 由雄は先導切って俺の前を歩いている。 俺は、と言うとそんな少女の姿をぼんやりと見ながら歩いている。 歩くペースは少女の方が早いのだが、如何せん歩幅は俺のほうが大きいので 実際の歩行スピードは同じ位である。 「なあ 由雄。」 その名前を呼ぶには明らかに不似合いな程 俺の目の前を歩く少女は可愛らしいのだが 他に呼び方が無いのでそう呼ぶ。 「どうした?」 何の躊躇いも無く俺の呼び掛けに振り返る少女。 「俺さぁ、さっきから思ってたんだけど…その服装、全然似合って無いな。」 タボダボの男物のYシャツとジーンズ。 女の子が着るには明らかに違和感があるその格好は夕方の人で賑わう駅前通りの中においても 人の目を引いていた。 「仕方無いだろ? 俺はこんなになっちゃったし、服だってこんな物しか無いんだから!」 由雄も自分の服装が似合っていない事に気付いているようで、 気になる事を言われたせいか少々口調が怒っている感じに聞こえる。 「もしかして気にしてたのか? だったらワリィ。何か気になってサ…。」 「そりゃ、これだけブカブカだと俺だって気になるよ。これじゃ外出も厳しいよなぁ。 …今してるけど。」 俺は少々考え込む。 それから駅前の街並みを見渡し、自分の時計を確認した後 ある考えが俺の中で浮かんだ。 「まだ店も開いている時間だからさ、どこかでお前の普段着れるような服を買いに行かないか?」 「え?」 予期せぬ俺の提案に由雄は驚いた。 826 :(・・) :2008/05/20(火) 10 02 06.02 ID W1pUtnE0 「さて…」 「どうしようか…」 いきなり提案したのはいいけれども、具体的に何処に行って 何を買おうかという細かいところまでは考えておらず、俺と由雄の二人は ぼんやりと駅前のショッピングモール内のとある店先でぼんやりと佇んでいた。 目の前には若い女性客たち(高校生位であろうか)が女性物の服を品定めしている。 その店内は割りと賑わっている。 正直なところ俺はこのような状況には慣れておらず、女性の群れる店内に入って 服を選んだりすることに抵抗を感じた。 「…」 少女も俺と同じ思いなのか、店に入ることを躊躇しているようだ。 多くの女性の賑わいを見て引いている感じがする。 やはりそれは元々少女が由雄、つまりは男であったからか。 昔から由雄は女の免疫が無い奴だったからな。このようなシュチュエーションは苦手だろうなぁ。 …俺も似たようなものではあるが。 「…ん?」 さて、どうしたものかと考え込んでいると由雄が俺の服の袖を引っ張ってきた。 「ど、どうするんだ? 浩輔? やっぱ、止めとく?」 明らかに逃げ腰の由雄。顔が引きつっている。 「何いってんだよ。ここまで来て後に引けるかよ。お前だって着れる服が欲しいんだろ。」 「ううっ、そうだけどさぁ…。流石にこんなに女が沢山居ると入り辛いよぅ…」 「あのなぁ…お前も女だろうが。正直、俺の方が入りづらいぜ。」 「お、俺だって好きで女になったわけじゃないよ! 」 「その話はいいから、とりあえず入ろうぜ。俺も付き合うからさ。」 「う、…うん。」 ここまで来た以上帰るわけにも行かないので俺と由雄は意を決し店内に入ることにした。 827 :(・・) :2008/05/20(火) 10 05 04.61 ID W1pUtnE0 外から店の中を見た時には入り辛い雰囲気を醸ち出していていたが 店内に入ってやっぱり俺と由雄は激しく後悔していた。 今どきのファッションに身を包んだ若い女性客達のなかで明らかに俺たちの存在は 浮いているように感じる。 ブカブカな男物の服を着る不思議な格好をした少女とそんなにイケ面でも無いし 最新の流行とは縁遠い格好の俺。ちなみに今日の服のチョイスは近所の洋服屋の 在庫セールで買った無名ブランドのジーンズとパーカー。 パーカーのバックには大きく「 鰹 」という字がプリントされているのが この装いの程良いアクセントになっているような、いないようなwwww とりあえず入ってしまった以上この雰囲気に呑まれたままでいるわけにもいかず、 俺と由雄は服を選び始めた。 「これなんてどうだ?」 俺は目の前の少女に合いそうな服を見せる。 薄いピンク色のブラウスと短めの赤いプリーツスカート。 妄s、いや想像力豊かな俺の頭の中にこの装いをする少女の姿が浮ぶ。 …これは萌える、激しく萌える。 「…何ハァハァしてるんだよ。キモイよ、浩輔。」 俺に冷たい視線を浴びせる由雄。 「キモ…」 まさか元男の親友にそんな事言われるとは予想だにしておらず ダメージを負う俺。 「俺はそんなにフリフリしたものやギャルっぽいのとかそんなに『女の子』を 意識したものなんて要らないから。あくまで普段着として着れるもので充分なの。」 由雄は割と地味めの白のブラウスと、これまた地味めの黒のレディースジーンズを 引っ張りだす。 「これだと上下合わせて7千円位か。もう少し服のバリエーションを増やしたいけど 予算もあるし、この辺りで妥協するべきか…。」 さすがに自分が着るだけあって由雄の選択は堅実である。 「なぁなぁ、これ買えよ。これはかなり可愛いぞ」 「キモイ」と冷たくあしらわれたにもかかわらず 俺はフリフリのワンピースとかミニスカート(ニーソックス必須)、 明らかに可愛い「女の子」を意識した装いを薦める。 「…しつこいな。そんな服はお前の彼女とかに着せればいいだろ。 こないだまで男だった俺がそんなもの恥ずかしくて着れるかよ。」 冷たく言い放つ由雄。 「俺に彼女なんて居ない! それは由雄も知っているだろ!」 「胸張っていうなよ…。堂々としているのはいいけど、それはそれで恥ずかしいぞ…」 苦笑いを浮かべる由雄。 828 :(・・) :2008/05/20(火) 10 08 20.00 ID W1pUtnE0 「言っておくけどな、俺は由雄が着て似合うものしか選んでいなんだからな。 他の女が着てもそこそこ似合うかもしれないが、俺はお前以上に似合う奴は居ないという 絶対の自信を持ってお前に薦めているのだ!」 えらく強気の俺。こうなってくると俺の妄想力全開である。 「え…、ち、ちょっと何言ってんだよ? 恥ずかしい事言うなよ…。 ホント昔から浩輔って突拍子も無い事言ってくるよな…」 困ったように笑顔を浮かべて俺の薦める洋服を手に取る由雄。 心なしか頬が赤く染まっているのは俺の気のせいか。 「…お前自身のファッションセンスはゼロに近いものがあるけど、 不思議とお前の薦めるものはセンスが良いのが意味不明だよ。」 俺の薦めた衣類を吟味する由雄。 「それ褒めてんの?」 「うん、馬鹿にしてるの!」 由雄は俺にニッコリと笑顔で答える。 一通り服を選んだあとで俺と由雄はレジで会計を済ませた。 買った洋服の中には俺の薦めた洋服も数点含まれていた。 ちなみに俺の薦めた洋服の代金は何故か俺持ちである。 買い物を終えて外に出ると賑やかな駅通りも落ち着きを見せ始めていた。 閉店の準備に取り掛かる店もちらほら見かける。 「あ~、色々買ったなぁ…」 「まさかこんなに買い込むなんて考えて無かったよ。」 829 :(・・) :2008/05/20(火) 10 09 27.00 ID W1pUtnE0 それぞれ大きな紙袋を持って俺と由雄は満足げにアパートに向かう。 「それにしても今日は色々あったな」 俺は妙に感慨深げに呟く。 「…俺も久しぶりに浩輔に会ってここまで展開が進むことになるなんて 考えてもいなかった。あれだけ部屋で悶々としていたのが嘘のようだよ。」 由雄も落ち着いた声を出した。昼間会った時とは随分違って見える。 表情に由雄本来の明るさが戻っているのが俺には分かった。 「…でも色々取り組まねばならない問題もあるよな。」 そう言うと若干表情に翳りをみせる由雄。 「…まあな。でも俺が出来る限りで協力してやるから大船に乗った気でいてくれよ!」 妙に明るく振舞う俺。折角ここまで元気になったのに振り出しに戻す訳にはいかない。 「ふふっ、そうだな。浩輔がいるんだから大丈夫だよな。 良かったよ、俺にはこんなにいいダチが居るんだからな。」 暗い表情から一転、俺の言葉に安心したのか由雄は若干照れ臭そうな笑みを浮かべる。 「そうそう、問題無しだ。」 「そうだな…!あっ!」 思わず立ち止まる由雄。何かを思い出したような顔をしてそれからすぐ深刻な表情になる。 「? …どうしたんだ? 何か問題あったか? 」 「…大アリだよ。どうしよう…。下着を買い忘れた…」 やや顔を赤らめ、少女は恥ずかしそうに言った。 863 :(・・) :2008/05/23(金) 00 23 06.72 ID XLBMan20 翌日、俺は再び由雄のアパートの部屋に向かった。 今後の事について手を打つべきところは打たなくてはならないからだ。 由雄にも約束したしな。 アパートに向かう足取りが妙に軽やかに感じるのは俺の気のせいでは無いだろう。 俺の親友、近江 由雄。 奴が男だった時はここまで気分が高翌揚する事は無かった。当然だけど。 しかし由雄が女の子になった今の状況においては自分でも信じられない位の 気持ちの盛り上がりを感じる。原因は変化後の由雄にある事は言うまでも無い。 しかしあそこまで変わってしまうなんて反則だろう…。 昨日はアパートまで由雄を送って俺は家に帰った。 問題(?)の下着についてはコンビニで購入し、とりあえず解決したが 手に入ったのはショーツのみで上(ブラ)は購入できてない。 華奢な体つきをしている由雄にブラが必要なのかどうか俺には分からないが、 「…そんなに胸は大きくないような気がするけど シャツで擦れるのが気になるし服の上から目立つのが嫌だ」 などと言うので下着一式は専門店で後日購入することになった。 昨日のショップでのこともあり俺としてはできれば女性ものの専門店への 同行はご遠慮蒙りたいところだが。 しかしチャンスといえばチャンスかも。実のところ俺は縞パン萌えなのだ。 この機に奴に縞パンを買わせて穿いてもらうのも悪くない。 …絶対見せてくれないと思うけど。 などと様々な思いに捉われつつ、気がつくと俺は由雄のアパートの前にいた。 864 :(・・) :2008/05/23(金) 00 24 31.84 ID XLBMan20 「浩輔、早かったな。」 呼び鈴を鳴らすと昨日とは打って変わってすぐに由雄が出てきた。 「お、おう。」 「…」 「…何、じっと見ているんだよ。…変か?」 俺の視線を気にしながら由雄は自分の格好を見渡す。 由雄は昨日買った服を早速着ていた。ちなみに今着込んでいるのは由雄自身がチョイスした 大人しめのデザインの黒のカットソー、紺色デニム地のハーフパンツ。 カットソーの胸元に小さな白地のリボンがついているのが可愛らしさを演出している。 服装を変えれば他のところも気になるところなのか、肩までかかるボサボサの髪の毛は 長さ的に足りない気がするものの綺麗にポニーテイルで纏められ、 すっきりしていてちょっとアクティブな印象を受ける。 さすがに昨日の格好と比較にならない位、由雄の姿は女の子らしく尚且つ可愛らしい。 俺はそんな由雄の姿にしばし見惚れてしまうのであった。 しかし… 「俺の服は着てくれないんだ…」 「いきなりミニスカは無理というか、俺には不可能だから! これでも俺自身かなり頑張った方なんだぞ、この格好でも!」 明らかに落胆した俺の姿にムッとしたのか由雄は今の装いを精一杯アピールする仕草をする。 「…まあ、悪く無いというか…。確かに良く似合っているかもな。」 「そうだろ! 分かればヨロシイ!」 どんなもんだというように由雄は胸を張る。 おいおい…可愛い格好を褒められて嬉しそうにしている元・男が何処にいるんだよ などと思ったが口に出さない。 そんな俺自身も由雄の女の子っぽい格好に萌えているのは言うまでもありません。 たけど、今回は大丈夫かな。